日本語 - フランス語 法定翻訳

法定翻訳は、公的な性質を持つ文書を役所などに提出する場合に求められることが一般的です。

私はコルマール控訴院に登録している法定翻訳士・通訳士です。私の法定翻訳はフランス全土で有効であり、フランスの全ての公的機関で法定翻訳として認められます。

法定翻訳が必要な文書は?

法定翻訳が求められる文書の例をいくつか挙げてみます。

  • 身分に関する文書:
    戸籍謄本・抄本、婚姻届受理証明書、離婚届受理証明書、住民票など。
  • 法人に関する文書:登記証明書、定款、法人番号指定通知書、海外赴任関連文書など。
  • 公正証書:夫婦財産契約書、売買契約書、贈与契約書、遺言など。
  • その他の個人的な文書:運転免許証、証明書、卒業証明書、給与明細書、離職票、源泉徴収票など。
  • 法務文書:呼出状、召喚状、申立書、判決文など。また裁判に必要な付属文書
  • その他:輸出証明書、委任状など。
Traduction assermentée Japonais - Francais - 01
Traduction assermentée Japonais - Francais - 02

法定翻訳は原文を正確に忠実に反映するものです

日仏法定翻訳には厳密さが必要です。

原文に対して何も足さず、何も引かないこと、そして当然のことながら部分的に意味を変えるのはもってのほかです。お客様に納品する翻訳は原文を正確かつ忠実に反映していなければならないのです。 これとは別に、一部抜粋が明確に示されている場合は、その部分だけの翻訳が可能です。

法定翻訳は、法定翻訳士が捺印しているため公的に認められる文書としての価値を有します。翻訳は原本のコピーからでも行えます。コピーかスキャンを送っていただければ、お客様は原本を郵送せずにすみます。

提出先が原本を求めた場合は、コピーを使用した翻訳と合わせて原本も呈示してください。

法定通訳

翻訳と通訳は、それぞれに特殊なスキルが必要であり、別の職種です。法定翻訳士全員が法定通訳士というわけではありません。

法定通訳が役割を果たす場は、まず第一に裁判所が挙げられますが、公証人役場や警察署、更には、コミュニケーションにおいて完璧な相互理解が必要な公的手続きの場でも不可欠な存在となっています。

法定翻訳士、宣誓翻訳士、認定翻訳士、鑑定人、認証・・・その意味は?

専門性が高く裁判所が判断の補助を必要とする分野の職業(建築士や医師など)では、宣誓をした人が裁判所に登録されます。
宣誓した翻訳士は司法補助職のひとつである司法鑑定人です。
宣誓は翻訳士の住所地を管轄する控訴院で行われます。

認証
翻訳にされた署名が翻訳士のものであると証することです。

宣誓までの流れ

翻訳士又は通訳士が宣誓するまでには、審査を受け、犯罪歴がないことや職歴と能力が確認されます。管轄控訴院の必要に応じて、翻訳又は通訳、あるいはそのどちらに関しても宣誓をするよう求められます。この時行う宣誓とは、可能な限り忠実に翻訳又は通訳することを正式に誓うことです。翻訳士は宣誓の対象とした言語の組み合わせで翻訳することを公式に許可され、翻訳は原文に忠実であるとみなされます。

かつて宣誓の効力は一生続くものでしたが、現在では5年ごとの更新制になっています。更新を忘れた場合は、登録が抹消されますので、翌年の登録に向けて改めて申請しなければなりません。

日本語からフランス語への法定翻訳について

平成6年の法改正により戸籍管理がコンピュータ化され、戸籍の証明書は書式がA4サイズの横書きで文字も印刷されたものになりました。それまではB4などの縦書き、文字も古いものは手書きでした。

法定翻訳 - 戸籍の証明書

現在の戸籍の証明書には、全部事項証明書と個人事項証明書があります。市町村によって紋章やシンボルの花などのデザインが異なります。

法定翻訳 - 現在の戸籍の証明書

翻訳には表面と裏面のどちらも必要です。国際運転免許証の発行や住所変更などがあった場合には裏面に記載があります。

日本の運転免許証の法定翻訳 - 表面

日本の運転免許証の法定翻訳 - 裏面

少し前までは、文書をファックスで送信することが現代的な方法でした。 受信したものは感熱紙に白黒で印刷されていました。文字が鮮明でなかったり、印刷物としての品質は良くなかったです。

ストラスブールでの法定翻訳 - 運転免許証

今では白黒のファックスはもう過去のもの!メールで送られたスキャンを使って翻訳ができます。印刷物としての仕上がりにもこだわる自分としては、翻訳に添付する原文書(翻訳の対象であるソース言語の文書)の印刷品質が抜群に向上したことは大変な喜びです。美しい仕上がり、良い仕事。

翻訳する文書を写真撮影する場合は、文書の位置調整にご注意ください。普通に写真を撮るとこのようになります。

公文書の法定翻訳

これでも読み取れるのですが、見ているだけで苦しいものがありますし、翻訳に添付した時に周囲の余白のアンバランスさが気になってしまいます。